近年、K-POP業界では日本人メンバーを含むグループの存在感が急速に高まり、かつての「韓国国内中心のアイドル市場」から、真のグローバル市場へと進化しています。TWICEやENHYPEN、Kep1erなど、日韓合同・多国籍グループが主流となる中で、“日本人K-POPアイドル”は欠かせない存在になりつつあります。

特に2020年代以降は、オーディション番組を通じて韓国デビューを果たす日本人が急増し、2025年現在ではK-POP第5世代を代表するグループに日本人が在籍することが一般的になりました。本記事では、そんな“日本人K-POPアイドル”の最新動向、注目メンバー、トレンド背景までを徹底解説します。

目次

1-1. 韓国デビューを目指す日本人の増加背景

  • K-POPの世界的な人気拡大
    • BTSやBLACKPINKの世界的成功により、アジアのみならず欧米圏でもK-POPはひとつのジャンルとして確立
  • 日本のアイドル文化との違いに魅力
    • 高いダンス・歌唱スキルを要求されるK-POPは、日本人練習生にとっても挑戦の価値がある場に
  • オーディション番組によるチャンスの拡大
    • PRODUCE 48、Girls Planet 999、BOYS PLANETなど、多国籍参加型オーディションが台頭し、韓国デビューへの門戸が開かれる

1-2. 日本人K-POPアイドルの歴史と先駆者たち

  • BoAや東方神起の時代から日韓音楽交流は存在
    • 2010年代に入り、本格的な日本人K-POPアイドルが台頭:
    • TWICE:モモ、サナ、ミナ(いずれも日本出身)
    • NiziU:日本人メンバーのみで構成されたJYP発のグローバルガールズグループ
    • IZ*ONE:宮脇咲良、本田仁美、矢吹奈子がデビュー
    • ENHYPEN:ニキ(日本人初のBig Hitボーイズグループメンバー)

1-3. 日韓合同プロジェクトやオーディション番組の影響

  • PRODUCE 48(2018年)やGirls Planet 999(2021年)などが日本人デビューの起点に
    • オーディション視聴者によるグローバル投票形式が、日本人への支持を可能に
    • 日韓両国でのプロモーションに強みを持つグループが増加傾向

2-1. 2025年デビュー・活躍中のグループとメンバー紹介

以下は2025年現在、注目度の高い日本人K-POPアイドルが在籍するグループの一部です。

グループ名所属事務所日本人メンバー活動ハイライト
ONFWMエンターテインメントU(ユー)2024年に再始動し、グローバル人気拡大中
XLOVn.CHエンターテインメントタケル、ミナミ ほか2025年デビュー、パフォーマンス評価が高い
KandisKQエンターテインメントリナZ世代向けの新感覚ガールズグループ
RESCENECUBEエンターテインメントコウキBOYS PLANET出身で話題性◎

※情報は2025年7月時点のものです。

2-2. SNSやライブイベントでの日本人メンバーの存在感

  • 多言語対応・SNS発信の強み
    • 日本人メンバーが日本語での発信を積極的に行うことで、ファン層の拡大に貢献
    • InstagramやWeverse、TikTokなどを活用し、日韓両国のファンとの距離が近い
  • 日本公演での圧倒的な人気
    • ファンイベント・サイン会などでは、日本人メンバーに列が集中する傾向も
    • グループ全体の日本進出を牽引する存在として評価されている

2-3. サバイバル番組出身の日本人アイドルたち

  • BOYS PLANET出身
    • キム・ギュビン、ハン・ユジンらと共に活動する日本人参加者が注目される
  • I-LAND2、Nizi Project Season 2などにも多数の日本人参加者
    • 日本人練習生の成長物語は、今やサバイバル番組の“定番構成要素”となっている

K-POP第5世代の到来とともに、多くの日本人アイドルが最前線で輝いています。ガールズグループ・ボーイズグループ問わず、各グループにおける日本人メンバーの活躍は目覚ましく、今やK-POPにおいて不可欠な存在となっています。


3-1. ガールズグループで輝く日本人メンバー131名超の最新リスト

2025年現在、K-POPガールズグループに所属する日本人アイドルは131人を超えるとされており、その数は年々増加しています。以下は特に注目されているメンバーの一部です。

グループ名日本人メンバー(出身地)デビュー年所属事務所
TWICEモモ(京都)、サナ(大阪)、ミナ(兵庫)2015年JYPエンターテインメント
Kep1er江崎ひかる(福岡)、坂本舞白(東京)2022年WAKEONE
NiziU全員日本人(東京、大阪、他)2020年JYPエンターテインメント
IVEレイ(名古屋)2021年STARSHIP
XGジュリン、チサ、ヒナタ 他2022年XGALX
ME:I多数(サバイバル番組「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」より)2024年LAPONE

このほかにも、LESSERAFIMやUNISなど多国籍グループに日本人メンバーが在籍し、個性的な魅力を発揮しています。


3-2. ボーイズグループで活躍する注目の日本人メンバー

ボーイズグループでも、ダンス・ビジュアル・ステージパフォーマンスで圧倒的な存在感を放つ日本人メンバーが急増中です。

グループ名日本人メンバー活動の特徴
ENHYPENニキ(岡山)世界的人気を誇るダンスパフォーマー
TREASUREヨシ(神戸)、ハルト(福岡)YG発の大型グループで活動中
&TEAMK、FUMA、JO、HARUA 他HYBE Japan主導の多国籍ユニット
INI多数(オーディション出身)日本発K-POPスタイルを展開
DXMONKANATA 他新世代グローバルボーイズグループ

SNS上でもニキやハルトのカリスマ性は話題となり、韓国国内外問わず高い人気を集めています。


3-3. それぞれのグループでの役割と個性

日本人メンバーは、各グループ内で“独自のポジション”を担っています。

  • リードダンサー/メインダンサー
    • モモ(TWICE)、ニキ(ENHYPEN)、ジュリン(XG)など、ダンススキルが高く評価されているメンバーが多数。
  • ビジュアル担当
    • サナ(TWICE)、レイ(IVE)、ヨシ(TREASURE)など、グループのイメージを担う存在。
  • 多言語対応の架け橋
    • 日本語・韓国語・英語を自在に操ることで、グローバルファンとのコミュニケーションの中心に
  • ファン対応やSNS活用に強み
    • 丁寧な対応、リアルタイムのSNS発信により高いエンゲージメントを誇るメンバーが多いのも特徴。

日本人K-POPアイドルたちは、決して順風満帆にスターになったわけではありません。むしろ、彼らの背後には多くの苦労と努力のストーリーが存在します。


4-1. 練習生時代の苦労と挑戦

  • 言語の壁・文化の違い
    • 10代で単身韓国に渡り、韓国語・文化・生活スタイルのすべてに順応する必要があった
  • 過酷な練習環境
    • 朝から深夜までのダンス・ボーカル・体力訓練
    • 成績次第で脱落・降格というプレッシャーと常に隣り合わせ

4-2. オーディション番組やグローバルプロジェクトでの奮闘

  • PRODUCE 48、BOYS PLANET、SIXTEENなどが運命を変える場に
    • 視聴者の支持を受けながらサバイバルを勝ち抜く
  • I-LANDやNizi Projectでは“国際的視点”を持ったアイドル像が求められる
    • 表現力や語学力だけでなく、人間性や成長力も問われる番組構成に対応

4-3. 日本人ならではの強みと課題

強み

  • 礼儀正しさや丁寧なファン対応
  • 繊細な表現力と安定感あるパフォーマンス
  • 日本市場への導線確保とローカルファンとの深い関係

課題

  • 活動後の進路や契約上の制約(再契約・帰国後活動など)
  • 韓国式練習の厳しさとのギャップ
  • “外来メンバー”としての不安定な立ち位置

2025年現在、日本人K-POPアイドルの活躍は韓国国内だけにとどまらず、日本、アジア、欧米圏まで広がるグローバルな存在となっています。ここでは、彼らがもたらしている国際的な影響や、ファン文化への貢献、K-POP業界における意義を掘り下げていきます。


5-1. 日本・韓国・世界での人気とファンダム文化

多国籍ファンからの支持が急増

  • 日本人アイドルは、日本語・韓国語・英語での発信力を持ち、多言語対応によって多くの国のファンと交流
  • SNSやWeverse、Bubbleなどを通じてグローバルファンと積極的にコミュニケーション
  • ファンダム(ファンコミュニティ)が国境を越えて協力・連携し、グローバルな応援文化を形成

日本・韓国両国の架け橋としての役割

  • 日本人メンバーが在籍することで、グループ全体が日本市場に浸透しやすくなる
  • 実際に、日本ツアーやファンイベントの規模・頻度が大幅に増加する傾向あり
  • 韓国では「外国人練習生」としての新鮮さや努力が共感を呼び、“応援したくなる存在”としてファン層が拡大

5-2. コンサート・イベント・メディア出演の広がり

日本人メンバーが主役の舞台・番組が急増中

  • 日本での単独ファンミーティング・サイン会の開催が活発化
  • テレビ番組・ラジオ出演も増加(Mステ、めざましテレビ、バラエティ番組など)
  • 韓国では音楽番組のMCや、広告モデル、雑誌のカバーを務める日本人も

海外ツアー・グローバル展開の中核を担う

活動地域代表的なイベント・実績
日本日本武道館、京セラドームでの公演、紅白出演
韓国M Countdown、Music Bankでの1位獲得
東南アジアフィリピン、タイ、ベトナムなどでのショーケース
北米・ヨーロッパLA・NY・パリ・ロンドンなどでの海外ファンミ開催

5-3. K-POP界における日本人アイドルの存在意義

1. 多文化共生の象徴

  • 日本人だけでなく、中国、タイ、アメリカなど多国籍メンバーが活躍する中で、“国籍の壁を超えたチームワーク”を体現
  • その中心に立つ日本人アイドルは、文化・価値観の融合を象徴する存在に

2. K-POPのグローバルブランド化に貢献

  • 日本人メンバーの活躍により、K-POPは単なる音楽ジャンルではなく、国際的なブランド・カルチャーへと成長
  • グローバルマーケティングやコラボレーションにおいても、日本人メンバーが“顔”として起用されるケースが増加中

3. “努力と成長”というK-POPの本質を体現

  • 慣れない韓国語や文化、厳しい練習生生活を乗り越えて活躍する姿に、視聴者・ファンは大きな感情移入をしやすい
  • 「努力型ヒーロー」として、韓国国内でも高評価を得ている

2025年以降、K-POPにおける日本人アイドルの重要性はますます高まっています。彼らは、グループの一員としてだけでなく、グローバルカルチャーを牽引するリーダー的存在にもなり得る存在です。