【今さら聞けない】Mnetって何?運営会社のCJ ENMって何?K-POPの裏側を徹底解説!

- 1. 1. そもそも「Mnet」とは?どんな番組を放送しているの?
- 1.1. 1-1. Mnetはどんなチャンネル?基本情報を解説
- 1.2. 1-2. Mnetで有名なK-POP番組まとめ(例:Mカ・サバ番など)
- 1.3. 1-3. MnetとYouTube・ABEMAなどの配信連携も注目!
- 2. 2. Mnetを運営している「CJ ENM」って何者?
- 2.1. 2-1. CJ ENMの会社概要と母体「CJグループ」について
- 2.2. 2-2. CJ ENMがK-POP業界に果たす役割とは?
- 2.3. 2-3. エンタメ以外にも強い?CJ ENMのビジネスモデル
- 3. 3. CJ ENM×Mnetが手がけた有名K-POP番組一覧
- 3.1. 3-1. PRODUCEシリーズ(日プ含む)
- 3.1.1. ■ 番組の概要と仕組み
- 3.1.2. ■ 韓国版:社会現象になったシリーズ
- 3.1.3. ■ 日本版「PRODUCE 101 JAPAN」も大成功
- 3.2. 3-2. Girls Planet・BOYS PLANET(通称ガルプラ・ボイプラ)
- 3.2.1. ■ グローバル展開を意識した“進化系プロデュース”
- 3.2.2. ■ デビューグループとその実績
- 3.2.3. ■ そして今話題の「BOYS PLANET SEASON2(ボイプラ2)」
- 3.3. 3-3. M COUNTDOWN(エムカ)など音楽番組
- 3.3.1. ■ K-POPの“登竜門”的番組
- 3.3.2. ■ CJ ENMのスケールメリットも活用
- 3.3.3. ■ M COUNTDOWN in Japan など海外開催も
- 3.4. 総括:CJ ENM×Mnetは“スター製造工場”
- 4. 4. CJ ENMと芸能事務所の関係性|なぜ影響力が大きいのか?
- 4.1. 4-1. 番組を通じた“推され方”の仕組み
- 4.2. 4-2. Mnet出演=成功の近道?その背景にあるもの
- 4.3. 4-3. CJ ENMが関わるグローバルプロジェクトも拡大中!
- 5. 5. K-POPファンが知っておきたいCJ ENMの“裏側”
- 5.1. 5-1. 投票操作問題や番組不正疑惑の過去
- 5.2. 5-2. ファンの間で賛否が分かれる理由
- 5.3. 5-3. それでも支持される理由とは?
- 6. 6. まとめ|MnetとCJ ENMを知れば、K-POPがもっと面白くなる!
1. そもそも「Mnet」とは?どんな番組を放送しているの?
1-1. Mnetはどんなチャンネル?基本情報を解説
Mnet(エムネット)は、韓国の音楽専門チャンネルで、24時間体制でK-POP関連の番組を放送しています。1995年に開局され、音楽ランキング番組からオーディション番組、リアリティ番組、ドキュメンタリーまで幅広いジャンルの音楽コンテンツを展開。
韓国国内はもちろん、日本や東南アジアなどにも配信網を持ち、K-POPファンの“聖地”とも言える存在です。
また、音楽だけでなく「スターを育てるチャンネル」としての役割も持っており、Mnet発の番組からは数々の人気アイドルが誕生しています。
1-2. Mnetで有名なK-POP番組まとめ(例:Mカ・サバ番など)
Mnetが制作している人気番組の一例は以下の通りです:
- M COUNTDOWN(エムカ):毎週木曜日放送の音楽ランキング番組。カムバや新曲発表の舞台として世界中のK-POPファンが注目。
- PRODUCEシリーズ:視聴者参加型の大型オーディション番組。I.O.I、Wanna One、IZ*ONEなどが誕生。
- Girls Planet 999 / BOYS PLANET(通称ガルプラ・ボイプラ):グローバル志向の新世代サバイバル番組。
- SHOW ME THE MONEY、Unpretty Rapstar:K-HIPHOPブームをけん引したラップバトル番組。
これらの番組は、放送後にSNSやYouTubeでバズを生むほどの影響力を持っています。
1-3. MnetとYouTube・ABEMAなどの配信連携も注目!
Mnetはテレビ放送にとどまらず、YouTubeやABEMA、TVING(韓国国内)などとの連携も強化しています。
特に最近では「推しカメラ(推しCam)」など、特定の練習生だけを追った動画がYouTubeで再生数を爆発的に伸ばし、番組への関心を高めています。
また、ABEMAでのリアルタイム配信や字幕付き見逃し配信も日本のファンに好評。Mnetはデジタル領域でも革新を続けています。
2. Mnetを運営している「CJ ENM」って何者?
2-1. CJ ENMの会社概要と母体「CJグループ」について
CJ ENM(シージェイ・イーエヌエム)は、韓国最大手のエンタメ企業で、映画・ドラマ・音楽・公演・ショッピング(通販)などを手がける総合コンテンツ企業です。
親会社は韓国財閥「CJグループ」。もともとはSamsung(サムスン)グループの食品部門が分離独立して誕生した財閥で、CJは「Cheil Jedang(第一製糖)」の略です。
CJ ENMはその中核企業の一つで、韓国の“コンテンツ産業”を世界に広げる推進力を担っています。
2-2. CJ ENMがK-POP業界に果たす役割とは?
CJ ENMの影響力は、K-POP業界において計り知れません。
- Mnetをはじめとする放送インフラの運営
- グローバルオーディション番組の制作
- LAPONEエンタテインメント(JO1・INI・ME:Iなど)との合弁設立
- KCONの開催(K-POPフェスを世界各地で主催)
これらを通じて、K-POPを“韓国内のコンテンツ”から“世界戦略型エンタメ”へ昇華させています。
2-3. エンタメ以外にも強い?CJ ENMのビジネスモデル
CJ ENMのビジネスモデルは多角的です。エンタメ領域以外にも以下のような事業を展開:
- 映画製作・配給(『パラサイト 半地下の家族』もCJ)
- ドラマ制作(『トッケビ』『ヴィンチェンツォ』など)
- EC・通販事業(CJオーショッピング)
- フード(CJ第一製糖:bibigoなど)
このように、ライフスタイル全般をカバーする韓国最大級のコンテンツ企業であり、MnetやK-POPはその一角にすぎません。
3. CJ ENM×Mnetが手がけた有名K-POP番組一覧
Mnetを運営するCJ ENMは、単なるテレビ局という枠を超え、K-POPのスターを生み出す“プラットフォーマー”として数多くの影響力ある番組を手がけてきました。
ここでは、特に代表的な3つのジャンルに分けて紹介します。
3-1. PRODUCEシリーズ(日プ含む)
■ 番組の概要と仕組み
「PRODUCE 101」シリーズは、練習生たちがさまざまなミッションを通じてデビューを目指す、公開オーディション型のサバイバル番組です。
最大の特徴は、“国民プロデューサー”と呼ばれる視聴者がデビューメンバーを決定する投票形式であること。視聴者参加型という斬新なシステムが、K-POPファンの熱量を高めました。
■ 韓国版:社会現象になったシリーズ
韓国では以下のグループが誕生しました:
- PRODUCE 101(2016) → I.O.I
- PRODUCE 101 Season 2(2017) → Wanna One
- PRODUCE 48(2018) → IZ*ONE(日本のAKB48とのコラボ)
- PRODUCE X 101(2019) → X1
これらのグループは、放送期間中から爆発的な人気を集め、全員がスターになる道を歩みました。特にIZ*ONEやWanna Oneは、音楽番組やCMで席巻し、“プロデュースブランド”の価値を決定づけました。
■ 日本版「PRODUCE 101 JAPAN」も大成功
CJ ENMと吉本興業の合弁会社LAPONEエンタテインメントによって、日本版もローンチ:
- PRODUCE 101 JAPAN(2019) → JO1
- PRODUCE 101 JAPAN SEASON2(2021) → INI
- PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS(2023) → ME:I
日本のアイドル文化と韓国式サバイバル番組の融合は、新たな市場とファンダムを生み出す大きな成功例とされています。
3-2. Girls Planet・BOYS PLANET(通称ガルプラ・ボイプラ)
■ グローバル展開を意識した“進化系プロデュース”
CJ ENMがPRODUCEシリーズの後継として打ち出したのが、Girls Planet 999(2021)とBOYS PLANET(2023)。
- 各国(韓国・日本・中国など)の練習生がチームを組み、“グローバル視点”でファン投票を行う仕組みに。
- スマホアプリやYouTubeを通じた投票やファンの参加が拡大され、国境を越えたファンダム形成に貢献しました。
■ デビューグループとその実績
- Kep1er(ケプラー):Girls Planet 999から誕生。デビューアルバムは世界中でチャート入り。
- ZEROBASEONE(ZB1):BOYS PLANETから誕生。デビューから数日でミリオンセラーを達成。
■ そして今話題の「BOYS PLANET SEASON2(ボイプラ2)」
2025年にはBOYS PLANET SEASON2(通称ボイプラ2)が進行中。前作を超える注目度で、第2のZB1誕生に向けて世界中のファンが投票に参加しています。
3-3. M COUNTDOWN(エムカ)など音楽番組
■ K-POPの“登竜門”的番組
「M COUNTDOWN(エムカ)」は、Mnetが毎週木曜に生放送するK-POP専門の音楽番組で、以下の役割を担っています:
- 新人アイドルのデビューステージ
- カムバック(再登場)アーティストのパフォーマンス
- 週間チャートの1位発表
その舞台で披露されるパフォーマンスは、アイドルのスキルやビジュアルが世界中に届けられる“ショーケース”です。
■ CJ ENMのスケールメリットも活用
エムカで1位を取ることは、韓国国内はもちろん、グローバル市場に向けた「PR効果」も絶大。CJ ENMは音楽配信サイト・YouTube公式・ABEMA連携などを通じて、番組の影響力を拡大しています。
■ M COUNTDOWN in Japan など海外開催も
CJ ENMは、K-POPブームを海外に波及させるため、M COUNTDOWNを日本やタイ、LAなどでも開催。これは単なる音楽番組を超え、「K-POPフェス」としての機能を持つようになっています。
総括:CJ ENM×Mnetは“スター製造工場”
こうした番組群はすべて、CJ ENMの「戦略的エンタメ制作」と「グローバル展開力」の賜物。
CJ ENM×Mnetは単なるテレビ番組制作ではなく、「K-POPスターの誕生から成長、世界進出までをプロデュースする総合エンタメ機構」と言っても過言ではありません。
番組を見る視聴者は、単にアイドルを“応援する”だけでなく、アイドルとともに「成長を体験する」ことができる──それが、彼らのコンテンツの真髄です。
4. CJ ENMと芸能事務所の関係性|なぜ影響力が大きいのか?
4-1. 番組を通じた“推され方”の仕組み
CJ ENMが制作する番組では、出演練習生やアイドルの「編集のされ方」や「放送尺の多さ」が人気に直結するケースが多くあります。
例えば、サバイバル番組でよく見られる「ピックアップ編集」では、ある練習生のエピソードや表情を強調し、視聴者の感情移入を誘導することがあります。これにより“推されメンバー”が自然に生まれ、SNSや投票で優位に立つようになります。
その背景には、CJ ENM側の「売り出したい人材」や「ビジネス戦略」が影響していると言われています。
4-2. Mnet出演=成功の近道?その背景にあるもの
Mnetの番組に出演することは、アイドルとしてブレイクするための“登竜門”とも言われています。
- 音楽番組(M COUNTDOWN)への出演でパフォーマンス力をアピール
- サバイバル番組でのファン獲得・プレデビュー的プロモーション
- デビュー後の密着番組やバラエティ出演でファンとの接点拡大
これらすべてが、CJ ENMの持つ放送プラットフォームと制作ノウハウによって支えられています。Mnetに出演できる芸能事務所は、それだけで“勝ち組”と見なされることも少なくありません。
4-3. CJ ENMが関わるグローバルプロジェクトも拡大中!
CJ ENMは、韓国内にとどまらず、グローバル市場への展開を加速しています。
- KCON(K-POPフェス)を世界各国で開催
- BOYS PLANETやI-LANDなどグローバル練習生参加型の番組
- LAPONEエンタテインメントを通じた日本市場の開拓(JO1・INI・ME:Iなど)
これにより、CJ ENMとMnetは「K-POPのハブ」的な存在となっており、芸能事務所との連携も一層重要になっています。
5. K-POPファンが知っておきたいCJ ENMの“裏側”
5-1. 投票操作問題や番組不正疑惑の過去
CJ ENMとMnetは、PRODUCEシリーズでの投票操作問題によって大きなスキャンダルを経験しました。
プロデューサーが視聴者投票を操作し、事前に決まったメンバーをデビューさせたとされる事件では、関係者が逮捕・起訴され、Mnetの信頼性が大きく揺らぎました。
これにより、IZ*ONE・X1の活動やファンコミュニティにも大きな影響が及びました。
5-2. ファンの間で賛否が分かれる理由
CJ ENMに対しては、以下のように賛否両論の意見が存在します。
- 【肯定派】「高クオリティな番組制作」「K-POPの世界展開に貢献している」
- 【否定派】「番組の演出が露骨」「操作や不透明な選考が不信感を招く」
特に番組の“編集”や“画面の使い方”によって、特定メンバーだけが目立つように演出されることから、「公平性が欠けている」との指摘も根強いです。
5-3. それでも支持される理由とは?
それでも、CJ ENMとMnetがK-POPファンから支持される理由は明確です。
- コンテンツの圧倒的なクオリティ
- スター誕生の瞬間に立ち会える“参加型”演出
- 番組終了後も追えるデビューグループの継続的な活動
つまり、「エンタメとしてのおもしろさ」と「推しを育てる感覚」が共存しており、多くのファンがその魅力に惹かれてしまうのです。
6. まとめ|MnetとCJ ENMを知れば、K-POPがもっと面白くなる!
MnetとCJ ENMは、K-POPを語る上で欠かせない存在です。彼らは単なる“放送局”や“制作会社”ではなく、アイドルの人生を変え、ファンダム文化そのものを形成する巨大なプレイヤー。
番組の裏側やビジネス構造を知ることで、K-POPの楽しみ方も何倍にも広がります。
これから始まる新しい番組やグループを応援するうえで、「CJ ENMの視点」を持っておくと、もっと深くK-POPを味わえるはずです。